アミジンフィルター株式会社は明治40年(1907)に森川甚平が農業用フルイ等の金網屋として創業し、昭和初期から金網などの製造販売を開始、平成8年に法人化して現在の社名となりました。役員を除く社員数は3名と、決して大きな会社ではありませんが、製網加工から成型までを一貫して行う、国内でも数少ないメーカーのひとつです。
同社が主に製造する「デミスター」とは、ガスやオイルなどの不純物を取り除く、ろ過装置の中に組み込まれているフィルターのことです。日常生活の中で直接目にする機会はありませんが、化学工場や船舶のほか、飲食店などでも使われる、私たちの暮らしに無くてはならないものです。
デミスターは主に0.12mm~0.25mmの金属線や樹脂線を編み物のように製網し、波型を付けて、幾重にも重ねて作られます。専用の製造機は少なく、各メーカーは編み機などを独自に改良して製造していますが、アミジンフィルターでは過去メリヤス製品に関わっていた経験もあり、編み機と金属の両方の特性を熟知し、あらゆるニーズに対応するデミスターを製作しています。「スタッフは熟練者揃い。一つひとつ愛情をこめて製作しており、出荷する時は、娘を嫁に出すような気持ちです」と森川安世専務。「この技術を使い、デミスターの新たな可能性にも目を向けていきたい」と森川茂則社長は話しています。
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